
新型コロナウイルスの感染者が大量発生した、クルーズ船のダイヤモンド・プリンセスとコスタ・アトランチカ。その両船の除菌、消毒を行った唯一の企業であるユニゾンは、20代の若者たった2名だけの小さな会社だ。日本のコロナ感染を象徴する2つの案件を、なぜ名もなき会社が引き受けることになったのか。そして、過酷な現場では何が起きていたのか。大竹亮輔社長に話を聞いた。(聞き手・構成/ダイヤモンド編集部 松本裕樹) 【この記事の画像を見る】 ● 幼なじみで起業した 特殊清掃会社 新型コロナウイルスのクラスターが発生したダイヤモンド・プリンセスとコスタ・アトランチカという2つのクルーズ客船で、当社は新型コロナの除菌、消毒作業を行いました。 手前みそですが、両船の除菌、消毒活動を行ったのは当社だけとなります。 当社は、遺品整理や特殊清掃などを行っている会社です。 特殊清掃とは、孤独死、事故死、自殺、ゴミ屋敷など、通常の清掃ではない清掃業務です。薬剤を使用して徹底的に消臭、除菌、害虫駆除などを行っています。 社歴はわずか1年弱に過ぎません。社員は私と副社長の溝口航平の2人だけ。2人は地元の幼なじみでともに24歳です。 このような小さな会社がなぜ新型コロナの象徴ともいえる2つのクルーズ客船の除菌、消毒を行うに至ったのかを、まずお話ししたいと思います。
私は高校を卒業後に造船会社、溝口は中学を卒業後にハウスクリーニング会社で働いていました。 もともと2人で何かビジネスをやりたいと思っており、いろいろと考えた末に昨年7月、ハウスクリーニングの業務とも近い遺品整理や特殊清掃などを行う当社を設立しました。 そして今年2月に横浜港に入港したクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセスの船内で、新型コロナのクラスターが発生後、業界内の噂で、船内の除菌、消毒会社を募集していることを知りました。 船の構造などについては、造船会社での経験で熟知しています。船内の清掃や消毒であれば、自分の強みが生かせる。そして、当社の地元である横浜市で起きていることです。世の中の役に立ちたいという使命感もあり、ぜひとも関わりたいと思いました。 しかし、ダイヤモンド・プリンセスについては、すでに災害復旧作業で多くの実績がある米国ベルフォア社に決まっており、当社の入る余地はありませんでした。 とはいえ、どうしても諦めきれず、何とかできないものかと考えていました。 ● 突然やってきた コロナ除菌の依頼 状況が変わったのは3月18日のことでした。 ダイヤモンド・プリンセスは、次に入港する予定の船があるため、3月25日までに岸壁を離れる必要がありました。しかし、ベルフォアだけでは清掃・消毒作業が期限までに終わらない可能性が出てきたのです。 こうした中、厚生労働省は公益社団法人の日本ペストコントロール協会を介して、新たに除菌・消毒を行う会社を探したようですが、協会から断られたようです。 そこで当社は3月18日の夕方、クルーズ船の運営会社と話をしたところ、翌日の19日から作業に入ることが決まりました。 このようにダイヤモンド・プリンセスの除菌、消毒作業に関わることは突然決まりました。
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June 10, 2020 at 04:05AM
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コロナ2大クラスターの消毒作業を、「社員2人の会社」が担った理由(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
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