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新型肺炎の死者6人に、武漢市への出入り一部制限 - 読売新聞

新型肺炎の死者6人に、武漢市への出入り一部制限 - 読売新聞



 【上海=南部さやか】中国湖北省武漢市を中心に多発する新型コロナウイルスによる肺炎で、武漢市政府は21日、武漢への出入りを一部制限すると発表した。中国政府の専門家チームが、新型ウイルスの人から人への感染を確認したことを受けた措置だ。市政府はまた、新たに3人の死亡を公表、死者は計6人となった。

 中国政府の21日午後6時の発表によると、中国国内では新たに77人の感染が確認され、中国全土の感染者数は計291人となった。武漢市以外では、北京市で5人、上海市で2人、広東省で14人となっている。

 台湾でも21日、武漢から戻った50歳代の台湾人女性1人の感染が確認された。

 武漢市で新たに死亡した3人は、66歳と89歳の男性2人と48歳の女性だった。武漢では、9人が危篤、35人が重症という。医療従事者15人の感染も確認されている。市政府は中国政府の発表とは別に、市内の感染者が新たに60人増えて258人になったと独自に発表しており、中国全土の感染者は300人を超える状況となっている。

 武漢市政府は、市外への団体旅行を禁止するほか、市内に出入りする車両の検問を実施する。感染者の多くが関わっていたとされ、1日から閉鎖されている市中心部の「華南海鮮卸売市場」は、24時間体制の監視下に置く。20日に中国政府の専門家チームトップで、著名な呼吸器専門医の鍾南山ジョンナンシャン氏が中国中央テレビの取材に、人から人への感染例があると明言したことで、対策を強化した。鍾氏によると、武漢では発熱などの症状が確認されれば、市外への移動も禁止するという。

 日本や中国などアジアの37か国・地域を管轄する世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局は21日、ツイッターに「最新の情報から少なくとも数例の人から人への感染があったのは明らか。医療従事者間での感染が強い証拠だ」と投稿した。WHOは22日、ジュネーブで専門家による緊急委員会を招集する。中国外務省の耿爽グォンシュアン副報道局長は21日の定例記者会見で「他国と協力し、世界の衛生上の安全を守る」と語った。

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2020-01-21 12:11:48Z
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