こんにちは、料理・食文化研究家の庭乃桃です。本日は鶏むね肉を叩いて薄く伸ばし、たっぷりの春キャベツとさけるタイプのチーズを巻いた、鶏むね肉の春キャベツチーズ巻きをご紹介します。
鶏むね肉は叩いて薄く伸ばすことで、ほどよく繊維が断たれ、加熱しても柔らかい食感に。また下味をつけることで、ジューシーでしっとりとした仕上がりになりますよ。
今が旬の春キャベツとチーズを叩いて伸ばした鶏むね肉で巻けば、野菜もタンパク質もたっぷり摂取できます。最後に甘辛いてりやきソースを絡めることで、ご飯のおかずにもおつまみにもなる便利な一品。
鶏むね肉のバリューションを増やしたい方にもおすすめしたいレシピです。それでは早速作り方をご紹介していきます。
鶏むね肉を叩いて具材を巻いた鶏むね肉の春キャベツチーズ巻き
材料(1~2人分)
- 鶏むね肉……1/2枚(約170g)※厚さが半分になるようにスライスしたものを使用
- 春キャベツ……3枚(約100g)
- さけるタイプのチーズ……2本
- 海苔……1/2枚
【鶏むね肉下味用】
- 砂糖……小さじ1/2
- 酒……小さじ1/2
- 塩、こしょう……各少々
【てりやきソース用調味料】(※混ぜ合わせておく)
- 醤油……大さじ1
- 砂糖……大さじ1
- 酒……大さじ1
- みりん……大さじ1
鶏むね肉の春キャベツチーズ巻きの作り方
1.春キャベツは5mm幅程度にカットしたあと、耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分~1分30秒ほど加熱します。熱いうちに塩、こしょう(分量外)をして混ぜ、あら熱がとれたら手で握るようにして水気を絞っておきましょう。
こうすることで、春キャベツのかさが減り、鶏むね肉で巻きやすくなります。下味がしっかり入るので味がぼやけにくくなりますよ。
2.鶏むね肉を調理していきます。
まず鶏むね肉の皮を剥いで、黄色みがかった脂身や血を取り除きます。厚みのある部分を切り開いて、厚さが均一になるように広げておきましょう。
※鶏むね肉は厚さが半分になるようにスライスしたものを使用してください。
3.厚さを均等にした鶏むね肉は、両面にラップをしてから、めん棒や空き瓶の底などで叩いて薄く伸ばしていきます。鶏むね肉は叩くことで繊維が適度に断たれ、加熱しても柔らかい食感になります。
ちなみに、叩きすぎて肉が破けてしまったり、形がいびつになってしまったりしても大丈夫。ある程度の破れであれば、のちほど紹介するある食材で補強できます。
ですので、ここでは5〜7mmほどの均一な厚さになるように鶏むね肉を叩いてみてください。端っこの部分もしっかり叩いておくと、具材を巻いた時に肉同士がくっつきやすくなりますよ。
4.鶏むね肉を叩いて伸ばしたら、半分の大きさにカットしてください。
ここからは鶏むね肉をしっとりさせるために下味をつけていきます。バットに鶏むね肉を移したら、砂糖と酒をかけて全体に馴染ませていきます。砂糖には鶏肉の水分が逃げないようする性質があり、酒には鶏むね肉の臭みを抑えて肉質をしっとりさせてくれる効果があります。
5〜10分ほど置いたあとに、全体に塩、こしょうをしておきます。最後にてりやきソースを絡めて焼いていきますが、鶏むね肉に軽く下味をつけておくことで、味がぼけることなくおいしく仕上がりますよ。
5.鶏むね肉で具材を巻いていきます。
まず、鶏むね肉の大きさに合わせて切った海苔をのせます。この海苔が1枚あるだけで、鶏むね肉の破れや形の悪さを補ってくれます。海苔自体の風味が良いアクセントになることに加えて、チーズやてりやきソースとの相性も抜群! 格段においしくなるので、ぜひ海苔を入れてみてくださいね。
続いて、先ほど準備しておいた春キャベツをのせます。真ん中あたりはやや少なめにして、へこませておくことで、チーズをのせやすくなりますよ。
そして最後にさけるタイプのチーズをのせたら、鶏むね肉を巻いて具材を包んでいきます。
具材を指で押さえながら、しっかりと巻くのがポイントです。
巻き終わりの部分は、爪楊枝などでとめておくと、焼いた時にほどける可能性がグッと減りますよ。
6.具材を巻いた鶏むね肉を焼いていきます。
フライパンにサラダ油(分量外)を引いて中火にかけたら、具材を巻いた鶏むね肉を並べ入れます。巻き終わりを下にして焼き始めることで、鶏むね肉がほどけづらくなりますよ。
巻き終わり部分がしっかり焼き固まってきたら、焼き面をずらしながら全体に焼き色をつけていきましょう。
鶏むね肉の肉質や厚みなどによっては、全体に焼き目がついていても、中心部が焼けていない場合もあります。「中まで加熱できているか不安だな……」という時は、蓋をして弱火で蒸し焼きにして中までしっかり火を入れましょう。
その際、焦げついてしまいそうな場合は、お酒か水(分量外)を大さじ2ほど加えて加熱してください。
7.中までしっかり加熱できたら味付けをしていきます。キッチンペーパーなどでフライパンの汚れを軽く拭ってから、混ぜ合わせておいた、てりやきソース用の調味料を投入していきます。
ただ、この時点でのフライパンはかなり高温になっているため、いきなり調味料を入れると焦げついてしまう可能性があります。一度火を止めてから調味料を入れ、具材にある程度絡めてから、再度火をつけて加熱すると、てりやきソースの焦げつきを防いで上手に絡めることができますよ。
2〜3分ほど弱火でてりやきソースを全体に絡めたら完成です。
チーズ×海苔×てりやきソースの相性が抜群! 絶品の鶏むね料理
早速できたての鶏むね肉の春キャベツチーズ巻きをいただきましょう。
叩いて薄く伸ばした鶏むね肉は、柔らかくしっとりした食感の仕上がりに。噛みしめると、春キャベツのみずみずしさも相まって、鶏むね肉であることを忘れてしまうほど、ジューシーな味わいで食べごたえ抜群!
ほどよくシャキシャキ感が残った春キャベツと、もっちりとしたチーズの食感が楽しく、最後まで飽きずに食べ進められますよ。
チーズやてりやきソースと相性抜群の海苔は、ほのかに磯の風味を感じさせてくれる名脇役のような働きぶり。具材同士の相性を生かした味わいを感じることができますよ。
また、焼き上がりはもっちりとした食感のチーズですが、「もっと伸びるチーズを楽しみたい!」という方は、電子レンジ(600w)で20~30秒ほど加熱するのがおすすめです。
電子レンジでもう少し加熱してあげることで、中心部の温度が上がり、さけるタイプのチーズがより伸びやすくなります。
もっちりしたチーズの食感が好きな方はそのままで。びよ〜んと伸びるチーズを楽しみたい方は電子レンジで追加加熱することで、チーズの食感も調整できますよ。
味変におすすめしたい簡単カレーマヨソース
このままでも十分おいしい鶏むね肉の春キャベツチーズ巻きですが、カレーマヨソースをかけると味わいがガラッと変わります。
簡単に作れますので、「いろんなバリエーションで食べたい!」という方はぜひ参考に作ってみてください。
カレーマヨソースの作り方はとっても簡単です。
鶏むね肉の春キャベツチーズ巻きを取り出したあとのフライパンに、マヨネーズ大さじ1(分量外)とカレー粉小さじ1(分量外)を入れて弱火で熱しながら混ぜ合わせるだけ。
鶏むね肉の春キャベツチーズ巻きにかけると、スパイシーなカレーの味わいが春キャベツの甘みを引き出してくれます。マヨネーズの濃厚さがうま味をアップさせてくれるので、「少しこってりした味わいで楽しみたい!」という時にはおすすめの味変です。
まとめ
今回は、鶏むね肉を叩いて薄く伸ばして、春キャベツとチーズを巻いた鶏むね肉の春キャベツチーズ巻きをご紹介しました。
食感がパサツキがちな鶏むね肉は、薄く叩いて伸ばすことで柔らかな食感に。春キャベツとチーズ、海苔の相性は非常によく、食感と味の相乗的なハーモニーを楽しんでいただけると思います。
ヘルシーな鶏むね肉を使っているので、罪悪感なく味わえる鶏むね肉の春キャベツチーズ巻き。他にもえのきや人参の千切りなどを具材にしてもおいしそうですよね。鶏むね肉を叩いて使った斬新な一品、気になる方はぜひ作ってみてください。
書いた人:庭乃桃
料理・食文化研究家、女子栄養大学 食生活指導士。「おいしい」を取り巻くさまざまな食卓の風景に目を向けながら、企業向けレシピの開発や、執筆、講演など多方面で活動中。著書『おいしく世界史』(柏書房、2017年)。
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